SNSで知り合った女性に性的暴行を加えたとして、性犯罪者の更生支援をうたう団体の代表者の男が7月、強制性交等の容疑で大阪府警に逮捕された。「同意の上だった」と容疑を否認しているという。関係者によると、男は性犯罪で服役した経験があり、「今後は再犯者を減らすために活動したい」と周囲に話していたという。
容疑者「同意得た」と否認
刑事特別捜査隊によると、逮捕されたのは一般社団法人「さなぎの樹(き)」(大阪市北区)の代表理事、松本学容疑者(48)=大阪市旭区。
7月8日午後、交際相手をネット上で探す「マッチングアプリ」を通じて知り合った府内の20代女性に対し、「個人情報をばらす」と脅迫した上で性的暴行を加えた疑いが持たれている。同17日に逮捕された。
現場付近の防犯カメラ映像などの捜査から浮上した。アプリ上では「うずしお先生」と名乗っていたという。
府警が関係先を調べたところ、女性に対し、指示する行為を拒否しないことを求めた「誓約書」のひな型が押収された。府警は松本容疑者が数百万円の対価を示して女性に性交渉を持ちかけ、裸の自撮り画像や免許証の写真、口座情報を送らせた上、誓約書に署名・押印させていたとみている。
松本容疑者は調べに対し、「プレーの一環で、相手の同意は得ていた」という趣旨の主張をしているという。
「うずしお先生」を名乗る男性に性暴力を受けたという被害相談は他にも寄せられているといい、府警は関連を調べている。
松本容疑者が代表を務める「さなぎの樹」は、どのような団体なのか。
法人登記によると、設立は今…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル